現役時代を存じませんが、タレントとしての荒瀬氏は強面ながら愛嬌があり、豪快で男気あふれるまさに「いごっそう」なイメージでした。
いごっそうといえば、2年前に亡くなったはらたいら氏の自伝小説をドラマ化した「ガキ大将がやってきた」の駐在の役で出演。たしか僕が小学生の頃だと思います。
火災を起こしたヒロインの住まい。燃え盛る建物へ「俺が助けに行くき、待っちょれよ!」と水を被って飛び込むシーンが勇敢で頼もしい彼のイメージぴったりで非常に印象に残っています。一升や二升は平気そうな風貌でしたが、お酒が全くダメだったのはかなり意外です。
いつのまにか見かけなくなったと思っていましたが、取引先のおんちゃん(相撲の元国体力士で今も後進の指導に当っている)から、彼が長患いの為に今は高知に戻ってきているが、容態はかなり悪いらしいと言う噂を聞いたのは先月の事でした。
「相撲取り、とりわけプロは短命よ。食事も運動も無理するきね」
高知の夏を彩る「よさこい祭」の開催期間中にひっそりと、土佐のいごっそうがまた一人逝ってしまわれました。あの豪快な姿を見ることが出来ないと思うと残念でなりません。ご冥福をお祈りします。
先生如何でしょう?