くPBの無反動ハンマー。打撃を加えたときのまさに無反動な手応えばかりに目を取られがちですが、グリップの絶妙な形状は持った感触が実に素晴らしい。ドラムスティックに使われるヒッコリーで耐久性もバッチリ。
同じくPBのドライバーに使われるスイスグリップ。独特のしっとりとした手触りと、握った時手に馴染む柔らかさは力も掛け易い。正直、他のドライバーは持ちたくありません!
STAHLWILLEのレンチも握り心地や重量バランスが人気なのではと思います。ギヤレンチの方が便利なのですが、STAHLWILLEでいける所はこっちで、と優先的に使用します。
これってグランドピアノとシンセの関係に似てるな~と思いました。
グランドピアノは非常に大きく・重い。シンセは鍵盤付でも小さく・軽量で無限の音色が使え調律の必要もない。音質も生音ならまだしも、録音されたものなら区別が全くつかないほどの高品位。それでも多くの演奏者はレコーディングでもわざわざ生ピアノを使用します。それは第一に演奏者の感覚ではないでしょうか。シンセも今や欠かせない素晴らしい楽器ですが、あくまでサポートのポジションでメインは生ピアノ。STAHLWILLEも我々整備士にそんな気持ちを抱かせる大きな魅力を持っていると思います!
そんな、使う者だけが味わえる喜びを持つ工具3点のコラボ。
ホンダ車で多い、プラスネジで固定したリヤのドラムやディスク。これがまたサビてて緩まん!固定する必要なんて無いのに、なんでこんな意地の悪いことするんだろ・・・と怒りながら作業することしばしば。
まずロストオフをスプレー。PBのスイスグリップ貫通#3を押し込みながら回す。回らない。STAHLWILLEのソフトグリップコンビ13mmを取り出し、ドライバーの根元六角へセット。13mmって国産四輪ではほっとんど使われてませんが、こういった間接的な出番がぽつぽつあります。ハッピーツールさんのセット買って正解でした!画像のように右手親指でも押し込みながら左方向へ力を軽く掛けます。それでも回らない!そこでPBの無反動ハンマーでコンコンとグリップエンドを叩き、再び回す。これでたいていの場合回ります。これでもダメな場合、無理に回そうとするとPBと言えどもカムアウトしていまうので厳禁!スッパリ諦めてショックドライバーに登場願います。更にはアイスロストオフもスタンバイしております。最後の最後はポンチですね。
そうだ、PBのビットを調達しよう!2tのドラム取り外し時に何本も割ったりねじっててもう残りが1本しかないんだった。プラス・とりわけ#3のビットは消耗品ですね。実はPBを試したことがありません。また使用感報告します!
先生いかがでしょう?