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わやにすな

トサの103的こころ
超扁平だって怖くない。〔小野谷機工・タイヤチェンジャー〕
 検査ライン機器と同時に導入した小野谷のチェンジャー。
 取引のあったタイヤショップさんでは外国製のゴツイやつを使っていて、「国産はダメだよ」みたいなこと言われました。しかしイタリア製はムーヴRSが買えるくらい高い。旧式チェンジャーで痛い目に何度も遭ったし、専門店ではないとは言え大径・ロープロ化の昨今、従来のように自工場で行わずタイヤ屋さんに一々頼んでいてはロスが大き過ぎる。なによりお客様の信頼・ご要望に応える事ができない・・・そう長いこと考えてました。ちょうど指定工場資格取得の運びとなったので、社長にチェンジャーの導入を進言。
 機器販売店営業さんの「国産でも何の問題も有りません」という言葉を信じ、小野谷のチェンジャーとなりました。外締めなら20インチまでOK(内締めだと22インチまでいけますが、リバースには使えないし傷は入るし保持力も弱いので使いません)。当店の取り扱い車種から言うと十分余裕のあるサイズ対応です。
超扁平だって怖くない。〔小野谷機工・タイヤチェンジャー〕_c0044086_13485860.jpg

 実は別の販売店から設置場所が小さくてすむ別な外国製チェンジャーを勧められていたのですが、スイング式のアームで、従来使用しているチェンジャーと変わり映えがしない上に右側へアームが逃げる弱点も同じ。倒立式はアームが奥へ倒れる為にチェンジャーをやや手前へ設置しないといけないのですが、幸い工場はスペース的に問題ありません。なによりカッコイイ!
 導入直後に小野谷の方に来ていただいて、正しい使い方と注意点を教えて頂きました。この際も「しっかりと手順を踏めば超扁平もバッチリです」との力強いお言葉。ビードクリームをたっぷり使い、上側の内やホイールの胴にも塗るのがミソのようです。練習用に17~19インチの古タイヤ&ホイールを貰ったり借りたりして終業後に遊び半分で稽古しました。だんだんコツを掴んで、非常にスムーズに組換できるようになりました。数ヶ月に一度は感覚を忘れないように練習しています。

 僕が勝手に「千手観音」と呼ぶ左右のアーム。これらがどれだけ心強いことか!下の写真は組み上がり直前の様子。
超扁平だって怖くない。〔小野谷機工・タイヤチェンジャー〕_c0044086_12452488.jpg

 左の「マウントプレス」はタイヤをドロップ位置まで押さえたまま一緒に回転してくれます。ぐっとエアの力で抑えますが、念の為にアームが逃げないよう少し体重をかけて持った方が良いとの事。また、チャッキング時にホイールを下へ押し付けることにも使えます。
 右の「ビードプレス」は円盤がタイヤ爪付近でビードを押さえ、、回転中にビードが爪の上へめくり上がらないようにその場所に留まっています。取り外し時にはリムとビードとの間にレバーを差し込む隙間を作るのにも使います。またロープロは上側を外した後、下側ビードがリムに再びハマってレバーをかけてもちょっとやそっとの力じゃ上がりません。そんな時にローラーを反転させ逆側に付けられたローラー付の棒「ビードアップ装置」でタイヤを持ち上げてテーブルを回せば簡単に外れます。また、レバーでのめくりあげ時の補助としても非常に有効です。
超扁平だって怖くない。〔小野谷機工・タイヤチェンジャー〕_c0044086_13475441.jpg

 小野谷のラインナップには2つのアームどちらか一方のみ装着機の設定もあります。16インチくらいまでならマウントプレスだけで十分対応できますが、大径・超扁平を安全確実に作業するには両アームが必須です。また、小野谷製はがアームが単なるボルト止めではなく溶接で本体に固定されているので強度も安心。もちろん、本体は床にアンカー固定。
 組み付け工程の最後は両アームを駆使。左手はマウントプレスを握り、右手はまわしを引き付けるようにタイヤを下側から掴み、空回りしないように一緒に回っていく。この時の、機械と一つの仕事をする一体感。今までの経験とアドバイスを基にその時々のパターンを読んで対応していくのは一種のゲームのよう。高価なタイヤが無事組めますように、とドキドキする感じが楽しいです(w

先生、如何でしょう?
by tosamal | 2007-11-23 14:45 | 商売道具
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by tosamal
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