ダイハツ車は冷却水温が高めにあり、ラジエータが他社に比べて割れやすい傾向にあります。一概には言えませんが、通常の使用で10万キロを超えると要注意・今は良くても今後のリスクを必ずお客様にお伝えします。・・・とは言え当方の代車はL350タント(EFターボ;AT)もL275ミラ(KF;CVT)も14万キロ超えて平気でしたが・・・でもお客様で頻発するので大事を取り交換しました。
とくにKFエンジンになってからはアッパサポートにアッパタンクが完全に覆われていて目視確認が簡単にできないし、そもそも目視でも絶対大丈夫という保証はありません。でもオーバーヒートさせたら一発でアウトだったEFエンジン(ただしL150等の最終型はちょろっと警告灯がつくくらいなら辛うじてイケてます)と違い、KFになってからはエンジンが停止するほど過熱したエンジンでも少なくともヘッドガスケットが抜けることはありませんでした(もちろん、今後何らかのトラブルが出てくる可能性が無きにしも非ずですが)。
オーバーヒートで入庫したらまずヘッドガスケットが抜けてないかを診ますが、その時に便利なもの。
ライルというメーカーのクーラーント注入器。 構造はいたってシンプル。
数種類あるノズルアタッチメント&キャップ形状の固定具から適当なのを選んでセット。
その上に漏斗を突き挿すだけ。アタッチメントは豊富にあるので幅広く対応でき、ちゃんと合えばわりとシッカリしていて水が漏れ出ることもありません。特に国産は基本的に短長2種類だけなのでよほど奥まっているとかじゃなかったら大概対応できると思います。 よく出るものにマーキングをしておけばすぐに使用可能ですネ。
漏斗の上側から冷却水(テストのときは真水なのは言うまでもありません)を注入していきます。エンジンをかけて暫くエア抜きをします。ダイハツ軽は3、4回ファンが回してから排ガステスタで診ていますが、タッパーのようなフタが付属しているので少しの間ガスを溜めるのに使えます。 また取り外しの際には溜まっている水は竹トンボ状の栓を挿して止めることが可能。
以前はKTCの負圧を掛けてから一気にLLCを注入する機械を使っていましたが古い車にはリスクがあること・結局エア抜き作業は必要なのでシンプルなこちらを使用しています。
先生、いかがでしょう?
Lisle (ライル)
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