設備投資しようという話になりました。
積車(キャリアカー)があったらいいなと思うのですが、「こんな時積車があったらなぁ」と思うのは当方の規模ではせいぜい年に数度。それに昨今自動車保険にレッカーサービスが付帯されているので、JRSなど副業的に使わない限り出番は殆ど無いと判断。それに大型車両は税金・保険が常に掛かり維持費が非常に掛かるのもネック。
ということで、積車同様に前々から欲しいと思っていたドライブオンリフトに決定しました。
当方にはフリーホイールリフト3基のみで、車高が低いスポーツカー、エアロの付いた車両、飛び込み入庫でリフトポイントが掴みにくい大型車両などは軽整備をするにもひと苦労。
アルミステップはお手軽なものの、ジャッキと組み合わせてもリフトアップ量はしれたもの、目視確認はし難く緩め作業も力は入りにい、更にオイル散りや思わぬヤケド・ケガをしかねない状態です。
少し前にアウディのタイヤ交換をさせて頂いた際、全体にアンダーカバーが装着されている上、車載工具によるジャッキポイントが樹脂製という恐ろしい状態で非常に困りました。幸い前の職場で外車・スポーツカーを多数整備していた工場長が対応してくれ事なきを得ましたが、整備完了後、ジャッキから下ろした状態の車両の下へ段ボールを敷いて寝転がってアンダーカバーを付けるのに大変苦労していました。
4輪を踏板にのせるだけでリフトアップ。日産車に多いブロック裏側にオイルフィルターがあったり、ドレーンが奥まった部分にあるエンジンが今より相当スピーディー・確実に作業できるようになるのは間違いありません。またオイル漏れ箇所のチェック等下から覗き込むのも安全・確実に行えます。
同じようなタイヤを着地したまま作業を楽に行えるものとしてピットを掘るという手がありますが、工場を建ててくれたおんちゃんから「この土地は2m掘ったら水が出てくるきやめちょき」と言われており、初めから除外しました。
また慣れの問題なのでしょうが、陸事の検査場(殆ど持ち込みで行くことはありませんが)のピットは脱輪しないか気を遣いますし、社外の人が知らずに落下したりする恐れもあります。それに毎度地下へ降りて溜まったホコリを掃除するのは性に合いません。 ピットをお使いの方ゴメンナサイ。
次に4柱リフト。比較的安価で設置工事もさほど深く掘らずに済むこともあってか導入している整備工場やガソリンスタンドは結構見かけます。
そばに干渉しうる物が無い環境であれば問題ありませんが、当工場の希望設置場所は3基あるリフトとそう離れておらず、また業務終了後はお預かりしている車両をすべて工場内に入れて夜を明かすので車両移動中にうっかり柱へ引っ掛ける恐れがあります。 それにメガパワーを入れて柱の無い・下げた時にフラットになる恩恵を感じているのでこちらも構想から外れました。 4柱リフトお使いの方ゴメンナサイ。
工場の右奥に据えることにしました。父が建てた時に設置したヘッドライトテスターは結局殆ど使うことなく廃棄する事になりますが、サイドスリップテスターは再使用する事に。車検・点検時調整する時の手間と労力がかなり短縮・軽減されます。 最初に天井の蛍光灯を左にずらし(リフトアップ時に干渉する為)、右の壁・正面にLED照明を設置。そして床にカッターを入れる線を描いて1日目の作業終了。
2日目はカッター屋さんが来て昨日引いた赤線に沿ってコンクリートを切ってくれました。そしてイケメンの土木屋さんがユンボでハツっていきます。工場の中だとコンクリを叩き割る音がタンタン響く響く。
特に埋め込まれているサイドスリップテスターの所は慎重に割って作業は順調に進行。この画像中央に立つ柱の根元から地中梁という、向き合う柱同士を鉄筋コンクリートでタワーバーのようにガッチリ固定されているのでそこを叩き割るのに余分に手間が掛かりましたが2日間でハツリは完了、引き続き砕いたコンクリートの搬出を行いました。
床下の土を掘り下げ充分な深さを確保。なお向かって右=手前側はサイドスリップテスターが入るのであまり掘り下げません。
排水パイプ設置。取り回しの関係からマスを作ってそこに排水を溜め、柄杓ですくうよていでしたが、元々サイドスリップテスター用の配管が丁度真ん中にあったのでそれを使う事にしました。勿論リフト・移設したテスター両方に接続します。
ミキサー車が来て土間打ち。なんと一輪車で一回一回敷き詰めて行きます。これは大変だ!ここはバイブを使わなくてもいいとのこと。 綺麗にならして床部分の完成。カッターが入ってここまで週末を挟んだものの丁度一週間。確実丁寧に仕事をしてくれています。
つづく。
先生如何でしょう?